3月10日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているヤマハ発動機株式会社は、2021年シーズンで参戦60周年を迎えるため、特別記念カラーのヤマハYZR-M1を公式テストが行われているカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで公開した。
1961年のロードレース世界選手権初参戦から2021年で60周年となるヤマハ。2021年はMotoGPクラスにモンスターエナジー・ヤマハMotoGPからマーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロ、ペトロナス・ヤマハSRTからバレンティーノ・ロッシとフランコ・モルビデリが参戦する。
現在はカタールでオフィシャルテストが行われており、今季からヤマハ・ファクトリー・レーシングのMotoGPテストライダーに就任したカル・クラッチローも参加している。そんなクラッチローは10~12日に行われるMotoGPカタール公式テスト2回目に特別カラーのヤマハYZR-M1で参加するという。
特別なカラーリングは赤と白のヤマハカラーとなり、グランプリ参戦60周年を記念したもので、過去から現在に至るまでの偉大なヤマハライダーたちへの敬意を表している。
ヤマハがロードレース世界選手権に初参戦した1961年は、空冷2ストローク2気筒のファクトリーマシンとなるヤマハRD48で伊藤史朗や野口種晴など5人のライダーを擁するヤマハチームで第3戦フランスから出場した。
グランプリ参戦60周年を記念して、ヤマハは2021年シーズンを通して様々な活動を展開していくようだ。
クラッチローは「今日は60周年記念カラーの特別なYZR-M1に乗ることができて光栄だ。この60年間、多くのヤマハライダーや従業員の努力に敬意を表したいと思うよ」と述べた。
「このバイクは魅力的だ!ヤマハなしのMotoGPパドックは、今では想像できない。多くのライダー、エンジニア、スタッフのが共通のビジョンを持ち、献身的に働いてくれたおかげでヤマハは重要な役割を果たしているんだ」
「僕自身、ヤマハのサテライトチームでMotoGPキャリアを始めた。50周年の記念行事にも参加した。ヤマハにとってこの重要な節目に2回出席できたことはとても特別なことだ」
「最近、7年ぶりにテストライダーとしてヤマハに戻ってきたが、この経験をとても楽しんでいる。ヤマハのモータースポーツへの情熱は相変わらず激しく、とても刺激になっているよ」