首相、緊急事態宣言再延長「大変申し訳ない」 長男の接待問題も「深く反省」

菅義偉首相(資料写真)

 立憲民主党の牧山弘恵氏(参院神奈川選挙区)は10日の参院本会議で、首都圏1都3県に出されている新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言の再延長や総務省幹部の接待問題などについて政府の責任を追及した。「コロナ禍で国民に辛抱をお願いする側は、より厳しく身を律するべきだ」と訴えた。

 牧山氏は「国民の期待を裏切った。コロナの封じ込めには政府への強い信頼感が不可欠。今の政治に信頼はあるか」と問いかけた。菅義偉首相(衆院2区)は宣言の再延長について「結果的に解除できなかったことは大変申し訳ない」と謝罪し、2週間で解除できるよう対策を徹底する考えを示した。

 さらに牧山氏は、首相の長男らによる総務省幹部への接待問題や参院選広島選挙区を巡る公職選挙法違反事件などを列挙し、「安倍前政権の官房長官を長く務め、安倍路線を引き継ぐ首相の責任は大きい」と指摘。野党側からやじが飛ぶ中、首相は「国民の行政への信頼を大きく損なう事態になったことは深く反省し、信頼回復できるように対応していく」などと応じた。

© 株式会社神奈川新聞社