巨人・岡本和が意地の同点適時打「いい感じに振れてきていますね」

9回、大関から同点適時二塁打を放った巨人・岡本和

眠れる若大将が目を覚ました。巨人の岡本和真内野手(24)が10日に、ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイ)に「4番・三塁」で先発出場。9回に同点適時打を放った。

意地の同点打だった。宿敵相手に、この日も3打数無安打と苦しめられていた岡本和。それでも、9回無死二塁のチャンスで育成左腕・大関の投じた5球目、130キロのチェンジアップをうまく捉え適時二塁打とした。後続が倒れ勝ち越しとならなかったものの、その後の守りで相手打線を抑え、オープン戦の規定により試合終了。「13連敗」の屈辱をひとまず回避した。

試合前時点で、オープン戦打率1割2分5厘と低空飛行を続けていた主砲だったが、この試合をきっかけに手ごたえをつかんだようだ。試合後「徐々にですが、いい感じに振れてきていますね。しっかりと開幕に向けて頑張りたいです」と冷静にコメント。

そばで見守っていた元木ヘッドコーチも「本人の中ではやっぱりどん底だったので。今日のバッティング練習見てたら、和真も(坂本)勇人もすごく丁寧に打っていたし、打撃練習の中での内容が変わってきているのでね」と、確かな変化を実感していたようだ。開幕スタートダッシュを決めるには、主砲の復調が必要不可欠。残り期間で、さらに勢いを取り戻していきたいところだ。

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