中日・福谷は大炎上にも前向き「レギュラーシーズンじゃなくて良かったと思えるように」

炎上も冷静に受け止めた中日・福谷

中日で開幕投手に指名されている福谷浩司投手(30)が相手打線の餌食となった。

10日の西武戦(ナゴヤ球場)でオープン戦初先発登板し、3回12安打10失点とまさかの大炎上。3・26開幕戦へ向けて不安を残す結果となったが、首脳陣も本人も悲観的になることはなかった。

降板後、福谷は「結果だけ見れば残念の一言。収穫もあるが、それ以上に見た目が悪すぎる。体の面も技術も心も課題はたくさんある。それを整理して明日から臨めるようにと思っている」と前向きに話した。

初回にいきなり4安打を集中されるなど3失点。2回こそ無失点に抑えたが、3回は若林の3ランを含む打者11人の猛攻を浴びて一挙7失点と崩れた。それでも「真っすぐだけで抑えられる投手じゃないし、真っすぐに強い打線。そういう精度が必要な球団にそれができなかったら、こうなる」と冷静に受け止めた。

収穫についても「前回の登板で、軸になってくるツーシームの精度がいまいちだったけど、今日はそれに比べれば前よりは大きく前進している」ときっぱり。その上で「これ以上のことは(ないのでは)というくらい今日は本当に点を取られた。レギュラーシーズンじゃなくて良かったと思えるようにしたい」と気持ちを切り替えている。

与田監督も「コントロールがいま一つ、うまくいかなったところがあったけど、一つひとつのボールは強いものが出てきたと思う」とプラスに捉えており、開幕投手の指名について「こんなことで変わるわけないですよ。準備が万全じゃなかったらやめるというわけにはいかない。そんな簡単なもんじゃない」。昨季、エース・大野雄に次ぐ8勝をマークした右腕の信頼が揺らぐことはないようだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社