活水中・高、音楽監督の藤重佳久氏 退職後は大村へ 5中学校の吹奏楽部指導

 長崎県大村市教委は10日、国内でもトップレベルの吹奏楽指導者として知られ、本年度末で活水学院(長崎市)を退職する藤重佳久氏(66)を、大村市内の中学校の吹奏楽部指導者として新年度から招聘(しょうへい)することを明らかにした。
 藤重氏は2015年から同学院に勤務。活水中・高吹奏楽部の音楽監督として活躍し、19年には県勢初の全日本吹奏楽コンクール、全日本マーチングコンテストにダブル出場を果たすなど、同部の実力を全国レベルに引き上げた。
 市教委によると、藤重氏は非常勤の部活動指導員として、吹奏楽部がある5中学校で指導に当たる。指導者の育成や小学校合唱クラブの指導、大人も対象にした講習会の開催なども検討しているという。遠藤雅己教育長は「子どもたちにはスポーツや芸術文化に何か一つでも打ち込んでもらいたい。藤重氏には音楽を通じた町づくりに寄与してもらえれば」と述べた。
 取材に藤重氏は「大村を音楽の町にして盛り上げていきたい。新しい場所でも精いっぱい頑張る」と意気込みを語った。


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