陸自初 女性隊員2人が「水陸両用基本訓練課程」修了

水陸両用基本訓練課程を修了した海野さん(中央)と平田さん(右)=佐世保市、相浦駐屯地

 長崎県佐世保市大潟町の陸上自衛隊相浦駐屯地で10日、陸自水陸機動団の女性隊員2人が陸自で初めて「水陸両用基本訓練課程」を修了し、他の男性隊員らとともに修了式に臨んだ。
 同機動団本部付隊の海野梓2等陸曹(36)、水陸機動教育隊の平田美早紀2等陸曹(37)の2人。
 同課程は、水陸両用作戦に必要な基礎的知識や技能を習得するのが目的。ヘリコプターから水中に飛び込み、ボートで上陸する方法などを約5週間学ぶ。海から陸に上げたボート(重量約300キロ)を運ぶ訓練などもあった。
 今回の修了者は2人を含め55人。中村健太郎・水陸機動教育隊長が徽章(きしょう)を手渡した。10歳と1歳の子どもがいる海野2曹は「今後は女性自衛官のサポートに貢献したい」。平田2曹は「男性と筋力の差を少し感じたが、さらに能力を高め、恥じないように頑張りたい」と話した。
 同機動団には2月現在で約2400人が所属。うち女性隊員は約20人。


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