卒業祝い花火打ち上げ 平塚・大野中、3年生企画し65発 神奈川

生徒が企画した卒業記念の打ち上げ花火=平塚市立大野中学校

 神奈川県の平塚市立大野中学校で9日夜、3年生が企画した卒業記念の花火が打ち上げられた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で学校行事は相次いで中止となったが、卒業を控える約200人が夜空を彩る大輪を見上げ、最後の思い出を胸に刻んだ。

 劇などのレクリエーションを楽しんだ3年生は午後6時半ごろ、校庭に集合。職人が花火を打ち上げると、拍手と歓声が上がった。予定の65発が終了後、教員から生徒へのサプライズプレゼントの「噴出花火」がフィナーレを飾った。

 同中では昨年から運動会や修学旅行などの行事が中止になった。例年にない卒業記念行事をと3年生10人が実行委員会を発足させ、企画。当初、花火は今月8日に予定されていたが、雨天順延となっていた。

 実行委員長の丸山恵仁郎さん(15)は「やりきった。でも、もう終わっちゃうのかと悲しさも込み上げてきた」。齊藤美月さん(15)は「高校でもいろんなことを頑張って、お世話になった先生に恩返ししたい」と決意を込めた。

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