「家族で話し合わなかったのが最大の後悔」震災語り部からオンラインで教訓学ぶ 横須賀・湘南学院高

オンラインで語り部の震災体験を聞く1年生=横須賀市佐原

 東日本大震災の教訓から自分たちの行動を考えようと、湘南学院高(横須賀市佐原)の1年生約420人が10日、宮城県石巻市で震災の語り部活動を行う永沼悠斗さん(26)の体験をオンラインで聞いた。

 永沼さんは高校1年の時に被災し、大川小に通う弟が犠牲となった。「その2日前にも地震があったのに、家族で話し合うこともしなかったのが最大の後悔」とした上で「災害は止められない。自分の命を守ることは自分の大切なものを守ることだと思って備えて」と呼び掛けた。さらに「コロナが落ち着き、機会があればぜひ(石巻を)見に来てほしい」と付け加えた。

 話を聞いた三堀琳太郞さんは「命とともに生きるという言葉が印象に残った。命を大事にして向き合っていきたい」と感想を語った。

© 株式会社神奈川新聞社