パワハラ前議長に辞職勧告決議案提出へ 相模原市議会

相模原市役所

 相模原市議会の石川将誠市議(44)=無所属=が議長在任中に市職員にパワーハラスメントを行っていたとする調査報告を市がまとめた問題で、市議会各会派は10日、代表者による協議を行い、石川氏への辞職勧告決議案を提出する方針を決めた。近く開く本会議に決議案を提出する方向で調整を進める。

 各会派の代表者会議には自民党相模原、市民民主、公明、共産、颯爽(さっそう)の5会派の代表と、中村昌治議長、森繁之副議長が出席。石川氏に調査報告の事実確認やパワハラの認識などを聞いた上で、今後の議会としての対応を協議した。

 出席者によると、石川氏はパワハラの認識を否定したが、各会派の代表からは「見過ごすわけにはいかない」などの意見が出たという。

 会議後、記者団の取材に応じた中村議長は「強い立場にある議員が職員に対しパワハラを行ったことを重く受け止める必要がある。議会として速やかに対応すべきだと判断し、辞職を求める勧告をすることで全会派が一致した」と説明した。

 また、議会として再発防止への取り組みや、政治倫理に関わる事案があったときの対処などについて協議していくことも決めた。

© 株式会社神奈川新聞社