大失速の中日・根尾に開幕二軍落ち危機 宇野勝氏は「下半身を使えていない」と指摘

根尾は左翼の守備で今年初失策

中日・根尾昂内野手(20)は大丈夫か。ネット裏から開幕二軍落ちの危機を指摘する声が上がっている。

10日の西武戦(ナゴヤ球場)では「9番・左翼」で先発出場も3打数無安打。キャンプ中の対外試合では8試合で23打数8安打、打率3割4分8厘だったが、オープン戦ではここ6試合18打数2安打で打率1割1分1厘、7三振とまさかの大失速だ。

中日OBで本紙評論家の宇野勝氏は「根尾はどうしちゃったのかな。調子が悪いとはいえ、内容が悪すぎる。空振りしたときに上体が倒れて、ありえないぐらい体勢が崩れてしまう。フルスイングをするのに上体だけで振っていて下半身を使えていない証拠。ドラフト4位と6位ながら西武打線の若林、ブランドンの方がよっぽど勢いのあるいいスイングをしている」と指摘する。

この西武2連戦での根尾の打撃内容を見る限り、一軍レベルでは厳しいのではというのが宇野氏の見立てだ。特に左飛に倒れた3打席目について「ちょこんと合わせだけのヒットはオープン戦ではいらない。フルスイングさえもせずに外野フライでは何ともならない。がっかり。この内容ではいつファームへ行けと言われも仕方がない。首脳陣からこんなにもスタメン起用されて、せっかくチャンスをもらっているんだから、それを何とかつかみ取らないと」。

この日は守備でもエラーするなどいいところなしで「やってはいけないことをしてしまいました」と言う根尾だが「もっともっと攻める気持ちを持って、次もまたチャージをします」とポジティブさは健在なのが救い。同じ背番号7の先輩からの叱咤激励を受け、意地でも開幕一軍入りへしがみつきたいところだ。

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