過去と未来を示す2種類のレッドに彩られたフェラーリ『SF21』。11日にルクレール&サインツによりシェイクダウン

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 2月26日にチーム体制発表会をオンラインで実施したスクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウは、3月10日、2021年型F1マシン『SF21』を初披露した。

 発表された『SF21』は、 カラーリング変更が一目で分かるもので、ミッション・ウィノウのロゴがグリーンに彩られ、ベースカラーのレッドはリヤ部はダークな色合いとなっている。2種類の赤を使用したのは「歴史を忘れずに未来を目指す」という意志の表れだという。

「リヤエンドは最初のフェラーリ、125Sのワインレッドを連想させる」とチーム代表マッティア・ビノットは語った。

「それがコクピットエリアに向けて、近年利用してきた現代の赤へのグラデーションになっている。今シーズン、我々は多くのチャレンジに直面する。このカラーリングを通して、過去からリブートし将来に向かうことが視覚的に示されている」

「(リヤの)ワインレッドは、昨年グランプリ参戦1000戦を祝ったムジェロで使用したのと同じ色だ。過去の色を用いる一方で、フェラーリレッドにより将来が示されている。我々が楽しみにしている将来だ」

フェラーリの2021年型F1マシン『SF21』右側面リヤ

 2021年には規則によりマシン開発が厳しく制限されたが、そのなかで可能な限りの改善を図ったと、ビノットは言う。

「新たなレギュレーションに従い、このマシンは昨年型から生まれたものだ」

「そのため、一部は凍結されている。だが、可能なエリアについてはすべて改善を試みた。空力面を修正し、カラーリングも変えた」

フェラーリの2021年型F1マシン『SF21』正面アップ

 2008年を最後にF1タイトルから遠ざかっているフェラーリは、2020年には厳しい低迷状況に陥り、F1コンストラクターズ選手権6位に沈んだ。

 フェラーリ社ジョン・エルカーン会長は、「2020年は過ぎ去ったが、我々はこの年のことを忘れることは決してない。この年によってより強くなったはずだ」と、新車発表に際してコメントしている。

 2021年、フェラーリは、シャルル・ルクレールのチームメイトにカルロス・サインツJr.を迎え、新ラインアップにより挽回を目指していく。

フェラーリ2021年型F1マシン『SF21』とシャルル・ルクレール&カルロス・サインツJr.

「ふたりのドライバーからポジティブなエネルギーを感じる。冬の間、ふたりの関係が非常にいいことが分かった。これはチーム全体にとってプラスになる」とレーシングディレクターであるローレン・メキーズは語った。

「カルロスはファクトリーで長い時間を過ごし、あっという間にチームにとけ込んだ。シャルルはすでにこのチームの一員として定着している。彼は自分に何が必要かを理解し、チームにおいてマシン内外で大きな役割を担っていることを意識している」

 フェラーリは11日にバーレーン・インターナショナル・サーキットでフィルミングデー走行を行い、『SF21』のシェイクダウンを実施する。ルクレールとサインツのふたりが新車に初めて乗り、翌日からのプレシーズンテストに備える。