「お客さまへの声掛けを心掛けたい」信金次長へ感謝状 特殊詐欺被害防ぎ

中村署長(右)から感謝状を受け取る上野次長=諫早署

 諫早署(中村勝重署長)は9日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、長崎県諫早市天満町のたちばな信用金庫北支店、上野和成次長(58)に感謝状を贈った。
 同署などによると、2月15日、市内の50代男性が「口座に現金が振り込まれるが、そのままにしてほしい」と同支店に電話。上野次長が理由を尋ねると、「現金を別の口座に移せば、さらに現金が振り込まれることになっている」と説明したため、詐欺を疑い、警察への相談を促した。
 相談後、男性が電子マネーなど十数万円をだまし取られる架空請求詐欺の被害に遭っていたことが判明。中村署長は「特殊詐欺を防ぐ最後のとりでは金融機関とコンビニエンスストア。被害防止に協力してほしい」と礼を述べ、上野次長は「話を聞いた瞬間、詐欺だと思った。お客さまへの声掛けを心掛けたい」と話した。

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