アストロズNo.1有望株・ウィットリー トミー・ジョン手術決定

日本時間3月11日、アストロズのダスティ・ベイカー監督は有望株右腕フォレスト・ウィットリーがトミー・ジョン手術を受ける予定であることを発表した。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団1位・全体41位にランクインしているウィットリーは先週、実戦形式の打撃練習に登板した際に右肘の違和感を訴え、オープン戦では登板していなかった。今季の全休は確実で、実戦から丸2年離れることになった。

現在23歳のウィットリーは2016年のドラフトでアストロズから1巡目(全体17位)指名を受けてプロ入り。2017年にはマイナー3階級合計で23試合(うち18先発)に登板して92.1イニングを投げ、5勝4敗、防御率2.83、143奪三振の好成績をマークしたが、その後は相次ぐ故障や薬物規定違反による50試合出場停止処分(2018年)で伸び悩みが続いている。

2019年はAAA級で開幕を迎えたものの、8試合(うち5先発)に登板して0勝3敗、防御率12.21と大乱調。肩の疲労で故障者リストに登録され、戦列復帰後は下位の階級でプレーしたが、シーズン通算ではマイナー4階級合計で18試合(うち15先発)に登板して59.2イニングを投げ、3勝7敗、防御率7.99、与四球率6.64という悲惨な成績に終わった。

それでも最速100マイル近い速球、マイナー屈指のチェンジアップ、威力のあるカーブなどを武器に高い奪三振率を維持しており、将来のエース候補として期待は大きい。伸び悩みが続いているとはいえ、高卒でプロ入りしているためまだ23歳であり、ここ数年の停滞を挽回する時間は十分に残されている。

昨季は新型コロナウイルスの影響でマイナーのシーズンが開催されず、今季はトミー・ジョン手術で全休が確実となったため、ウィットリーは実戦から丸2年離れることになる。来季はマイナーで試運転の年となり、メジャーの舞台で本格的に活躍できるのは2023年以降ということになりそうだ。

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