韓国「日本はワクチン接種に126年かかる」勝ち誇るウラで浮き彫りとなった“価値観の違い”

韓国・ソウルのワクチンセンターで投与量を測定する看護師(ロイター)

新型コロナのワクチン接種について、ロイター通信が「今のままでは日本の人口1億2600万人が接種するのに126年はかかるだろう」とした上で「日本より遅れた韓国は、日曜日(7日)現在でほぼ7倍の接種を実施した」と伝えた。これを韓国メディアが、大きく取り上げている。TBSのワイドショー「ひるおび!」が伝えた。

日本が2月17日に接種を開始したのに対して韓国は9日遅い26日にスタート。だが、10日の時点では、日本が14万8950人接種しているのに、韓国はすでに50万635人が打ち終えている。この差は何なのか?

韓国ではアストラゼネカ社のワクチンをすでに国内で生産している。また、1瓶のワクチンを無駄なく使い切る注射器を開発したことは、世界に知れ渡っている。だが、別の事情もあるようだ。

龍谷大学社会学部の李相哲教授は「韓国は安全性のハードルが日本より低い。日本は安全性を重視するからスロースタート」と分析している。また、政治的な要素もあるようで、少し前に「K防疫」を世界に向け自慢していた文在寅大統領が、第2波が起き国民から大バッシングを浴びた。ワクチン接種の遅れでも非難されており、かなり焦っていたようだ。

「韓国は巻き返そうとしているからスピードアップしているが、それが正解かは分からない。とにかく早ければいいという考え方」(李教授)

速さ重視の韓国と安全性第一の日本。両国の価値観の違いが現れたということか。

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