巨人・原監督「まだまだやらなくてはいけないことはある」復興への思いと日本一への決意新た

巨人・原監督

巨人の原辰徳監督(62)が東日本大震災から10年がたった11日、復興への思いと日本一への思いを新たにした。

チームはオリックス戦(12、13日=京セラドーム)に向け、福岡から大阪へ移動。指揮官は「復興してきたなというのはあるけど、まだまだ我々の中でできること、やらなくてはいけないことはある。忘れてはいけないし、まだまだ復興は続いている」と被災地への思いを語った。

さらに指揮官は3勝4敗で敗れた2013年の、楽天との日本シリーズに思いを馳せた。「なぜか、あの日本シリーズってなんとなく心の底から拍手を送った。勝者に対してね。今まで過去にもなかったし、後にもない。あれは不思議な感じでしたね。星野さんが胴上げされていてね」と懐かしそうに振り返った。

今季は当時の楽天のエース・田中将大投手(32)が復帰。原監督は「今度はそうはいかないよ」と9年ぶりの日本一への思いを新たにした。

リーグV3と日本一奪還を目指すチームは残り8試合で開幕オーダーを固める。指揮官は「今のところ外国人がなかなか戦力として考えられない。ウィーラーはいるけどね」と胸の内を明かした。

「1番・梶谷、2番・坂本、3番・丸、4番・岡本和」の指揮官の理想オーダーは、メジャー196発ジャスティン・スモーク内野手(34=前ジャイアンツ)、同96発エリック・テームズ外野手(34=前ナショナルズ)の5、6番を見越してのもの。両助っ人の開幕不在が濃厚となり「それを考えると、やっぱり5番を丸がやってくれるのが一番いいかな」と、昨季後半と同じ「3番・坂本、4番・岡本和、5番・丸」の並びを決断した。

これで重要な役割となるのが、梶谷とクリーンアップを繋ぐ「2番」。オープン戦では吉川、松原、若林、育成・山下らが務めている。「じゃあ2番を誰がいいんだろう?」と話した原監督が、残り8戦で〝最適解〟を導き出す。

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