リゾートホテル経営の(株)長泉ガーデン、債権者から破産を申し立てられる

 (株)長泉ガーデン(TSR企業コード:442061595、法人番号:2010401085587、駿東郡長泉町東野646、設立1999(平成11)年11月、資本金1億円、古矢誠一郎社長)と関連の長田事業(株)(TSR企業コード:295794828、法人番号:7080101016096、同所、設立2003(平成15)年9月、資本金1000万円、同社長)は3月10日、債権者から静岡地裁沼津支部に破産を申し立てられた。申立代理人は原和良弁護士(弁護士法人パートナーズ法律事務所、東京都豊島区南大塚3-36-7、電話03-5911-3216)ほか。

 長泉ガーデンは、会員制リゾートホテル「長泉ガーデン」の経営を行っていた。長田事業は、「長泉ガーデン」の不動産管理やホテル建設などを手掛けていたが、建設費の支払遅延が発生するなど当初より資金面での問題が生じていた。近年では会員とのトラブルも発生するなか、関連会社の(株)AWH(旧:(株)淡島ホテル、TSR企業コード:440154561、法人番号:8080101000116、沼津市内浦重寺203-19、設立1983(昭和58)年9月、資本金1000万円、代表取締役:同氏)が2019年7月に債権者から破産を申し立てられ同年12月20日、静岡地裁沼津支部から破産開始決定を受けていた。
 ホテル会員権や貸付金、預託金などの債権者が結成した「債権者の会」が、会員の権利・金銭問題の解決のほか、グループ内での資産流出の抑止策として今回破産を申し立てた。
 「債権者の会」によると、長泉ガーデンの負債総額は約75億円(2019年10月31日現在)、長田事業の負債総額は約112億円(2018年8月31日現在)という。

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