Rソックスの25歳・ダルベックは「ネクスト・ジャッジ」になれるか

昨季メジャーデビューして23試合で8本塁打を量産したボビー・ダルベック(レッドソックス)が残した数字がアーロン・ジャッジ(ヤンキース)のメジャー1年目(2016年)に酷似していることが話題となっている。三振率、四球率、空振り率、ゾーン内スイング率、ゾーン外スイング率など、多くの部門で似通った数字が並んでいるのだ。ジャッジはメジャー2年目の2017年に52本塁打を放つ大活躍を見せたが、ダルベックは「ネクスト・ジャッジ」になれるだろうか。

メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーは現在25歳のダルベックについて「大活躍の可能性を秘めているが、大不振に陥る可能性もある。上手くいけば30~40本塁打を打つかもしれないし、200三振を喫する恐れもある」と評している。ジャッジは2016年から2017年にかけて三振率を15%近く、ゾーン外スイング率や空振り率を10%近く改善したが、ダルベックにとっても粗い打撃の改善がさらなる活躍のカギとなることは間違いない。

その点については、ダルベックにも実績がある。ダルベックは初めてAA級でプレーした2018年に三振率37.1%、四球率4.8%に終わったが、翌2019年には三振率を25.1%まで改善した一方で四球率は15.5%と大幅アップ。地元紙「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアーは「彼は本当に賢い。改善すべき点を理解している。今季は余計なスイングや空振りを減らし、パワーを生かす機会がさらに多くなるだろう」とダルベックの学習能力の高さに太鼓判を押している。

アレックス・コーラ監督も「彼には(三振率や四球率を改善した)実績があるのだから、それをもう1度できるはずだ。シーズンを通して40%近く三振することはないと思うよ。彼のキャリアを見てみると、どのレベルでも最初はたくさん三振しているけど、必ず適応している」とダルベックの活躍に期待を寄せる。

ちなみに、オープン戦ではここまで7試合に出場して打率.313、4本塁打、8打点、OPS1.451の大活躍。四球率11.1%に対して三振率は50%に達しているが、学習能力の高さを生かし、今後どこまで三振を減らすことができるか注目したい。

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