【マーベラス】“カリスマ”長与千種 復活AAAW王座で世界ネットワーク進出狙う

会見を行った長与

女子プロレス界のカリスマ・長与千種(56=マーベラス)が過去最大規模の世界進出に打って出る。

一夜限りの限定復活大会「ガイアイズム」(4月29日、大田区総合体育館)に向けて11日、長与とセンダイガールズ(仙女)の総帥・里村明衣子(41)が都内で会見を行い、2005年に解散したガイア・ジャパンの至宝だったAAAW王座(シングル&タッグ)の復活を発表した。

AAAW王座はガイア解散と同時に15年以上も封印されていたが、同大会を契機に復活。メインのマーベラスと仙女の団体対抗戦(試合形式は未定)の勝者サイドに王座管理権が与えられることになった。現在、仙女でワールド王座を管理する里村は「勝ったら道場の神棚に飾る」と“再封印”の構えを見せるが、復活AAAW王座にかけるカリスマの狙いはとてつもなく大きかった。

「マーベラスが勝てば私は世界中でこのベルトを回しますよ。5月には渡米して米国からカナダ、南米、アジア、ヨーロッパでいろいろと仕掛けをしてきます。AAAW王座だけじゃなく、仙女の歴史を積み重ねてきたワールド王座も欲しいね。私はどこまでもどん欲だから」と長与はプランの一端を明かした。

大きく解釈すれば海外ネットワークとなる「マーベラス・インターナショナル(仮称)」の設立だ。15年に設立した「マーベラスUSA」からはすでにナイラ・ローズ(38)がAEW女子王者となり、レネー・ミッシェル(34)もWWE参戦を果たしており、マーベラスの名前は米国でも確実に浸透している。そこにカリスマ本人が乗り込むとなれば、米国マット界が騒然となるのは間違いないだろう。

「仙女のベルトが欲しいのは(WWEのNXT・UKで活躍する)里村明衣子の英国での知名度が欲しいからです。世界規模で動きますよ」と長与。新型コロナウイルス感染拡大で延期となっていたカリスマの野望が、再び動き始める。

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