ハースF1、2021年シーズンを戦う『VF-21』の実車を公開。全10チームの新車が出揃う

 3月12日(金)、ウラルカリ・ハースF1チームは、2021年型の新マシン『VF-21』の実車をバーレーンで公開した。実車の発表に先立って、ハースはすでに2021年仕様のカラーリングを発表しており、今年はロシア国旗をイメージさせるカラーリングとなっている。

 2021年は昨年のFIA-F2王者ミック・シューマッハーと、同じくF2を戦ってきたニキータ・マゼピンを起用するハース。昨年は新型コロナウイルスの影響を受けて財政的にも厳しい立場に立たされた同チームだが、今年はマゼピンが多額の資金をチームに持ち込んでいる。

 またマゼピンの父であるドミトリーが共同オーナーを務める世界最大級の肥料企業『ウラルカリ』と複数年のタイトルスポンサー契約を締結したこともあり、チーム名やカラーリングが変更された。

 そして10日(水)には、バーレーンでようやくVF-21のエンジンを始動させた。ハースのファクトリーはイギリスにあるが、移動制限によりパワーユニットを供給するフェラーリのエンジニアがイギリスに渡航することができず、プレシーズンテスト直前まで待たなければならなかったのだ。

 ハースのSNSにはその時の様子が投稿されており、新しいカラーのレーシングスーツやチームウエアを着用するシューマッハーやマゼピンも写っている。今年のスーツやウエアは、マシンのカラーリングと同様にホワイトをベースとしたデザインとなっているが、シューマッハーとマゼピンではスポンサーロゴの配置などが異なっている。なお11日(木)にはシェイクダウンも行っている。

 これで2021年のF1に参戦する全10チームの新車が出揃った。この後、現地時間10時(日本時間16時)よりプレシーズンテストがスタートする。

ミック・シューマッハー&ニキータ・マゼピン(ウラルカリ・ハースF1チーム)
ミック・シューマッハー&ニキータ・マゼピン(ウラルカリ・ハースF1チーム)
ハースF1の2021年型マシン『VF-21』(フロント)
左からミック・シューマッハー、ギュンター・シュタイナー(チーム代表)、ニキータ・マゼピン(ウラルカリ・ハースF1チーム)
ミック・シューマッハー&ニキータ・マゼピン(ウラルカリ・ハースF1チーム)
ミック・シューマッハー&ニキータ・マゼピン(ウラルカリ・ハースF1チーム)
ミック・シューマッハー(ウラルカリ・ハースF1チーム)
ミック・シューマッハー(ウラルカリ・ハースF1チーム)
ニキータ・マゼピン(ウラルカリ・ハースF1チーム)
ニキータ・マゼピン(ウラルカリ・ハースF1チーム)

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