【書評+α】U30の投票から未来をつくるためにまだまだ続く『NO YOUTH NO JAPAN』

こんにちは。自称日本一意識低い政治ライターひがし(@misuzu_higashi)です。 世の中には「若者の政治参画」に興味がある人はそこそこいるみたいなのですが、実際に行動を起こしている人はほとんどいません。そして、何かやってみよう!と思う一部の頑張る若者に対して、反応してくれる若者の数というのは悲しすぎるくらいに少ないのが現実です。そんな実情のもと、何人もの「若者×政治」を頑張りたい若者たちが何かを始め、何かをやめていくのを、私もまた横目で見ているだけでした。

そんな中、ひときわ目立つ存在がNO YOUTH NO JAPANです。 本記事では、「若者×政治」を継続し続けた彼女たちが発刊したZINE『NO YOUTH NO JAPAN vol.1』を紹介します。

NO YOUTH NO JAPANとは

NO YOUTH NO JAPANは、Instagram@noyouth_nojapanを中心に活動中の「U30の投票から未来をつくる」団体です。ターゲットを明確に「U30世代」と定め、キャッチーなデザインのインフォグラフィックや図解、そしてSNSのあらゆる機能を使用し、選挙、政治や社会問題等についての情報発信を開始直後から現在まで一貫して続けています。

運営の中心は大学生を中心としたU30世代。自分たちと同世代の若者ひとりひとりの「知って、スタンスを持って、行動する」入り口を作るために、投稿内容は分かりやすく教科書のように、でも上から目線にならず対等に、けれど最終的には何らかの行動に響くような訴えかけも入れて、そして無駄を省いて、隙が見当たらないくらいに美しくまとまっています。

【参考】「若者は忙しい。でも私たちならインスタで投票につなげられる」NO YOUTH NO JAPAN能條桃子氏インタビュー

「どうして投票しなきゃいけないの」に答え続けた初期衝動が溢れる1冊

SNS上で発信される情報は「とっつきやすい」かわりにSNS特有の「流れていってしまう」性質を持っていました。貴重なグラフィックデータと理解を深めるためのキャプションを紙の冊子としてまとめて残しておけば、何度も読み返すことも容易で、配ることもでき、SNSを見ない人にも届けることができます。自分たちの活動がZINEとして残せる!という話が彼女らのもとに来たとき、限られた紙面数の中でどのテーマを扱うのかきっと悩んだのではないでしょうか。

刊行されたZINEを開いてみると、ほとんどのページで訴えられていたのはNO YOUTH NO JAPANが初期に発信していた「どうして投票しなきゃいけないの」というU30世代の問いに答える内容でした。 現在の洗練された内容やデザインよりもまだ少しだけ荒削りな、過去SNSに投稿されて流れていったグラフィック。その中には、まるで彼女たちを突き動かした初期衝動が起こした熱が冷めず残っているようでした。

『NO YOUTH NO JAPAN vol.1』と名付けられた最初のZINE。私は絶対にvol.1だけでは終わらないと確信しました。NO YOUTH NO JAPANは新たな取り組みやアップデート、試行錯誤を続け、今後も自分たちの活動が継続することを前提に突き進んでいるからです。彼女たちの試みが後続の「若者×政治」で何かをやりたい若者に光を与えてくれることを願ってやみません。

Instagramライブで一緒に政治家と話をしてみよう!

Facebook Japan・イチニ株式会社主催でNO YOUTH NO JAPANと共同実施している「Instagramで政治家と話そう」という定期イベントがあります。Instagramライブ機能を用いて与野党の政治家とコミュニケーションするこのイベントは毎度好評を得ていましたが、新型コロナウイルス流行の影響で一時中断されていました。

各党の政治家と行ったこれまでのInstagramライブの模様はこちらから>>

そしてそのイベントが本日3月12日夜、再開!ゲストには社民党・福島みずほ氏を招く予定です。 「政治家ってこんなことを考えているんだ」「福島さんはどんな政策をやりたいの?」等々、直接質問できるチャンスです。 ぜひInstagramの@youthpoli_meetingアカウントをフォローし、政治家と身近なSNSを通じてリアルタイムでつながってみましょう!

イベント概要
【開催日程】
2021年3月12日(金)20時~20時30分
【ゲスト政治家】
福島みずほ参議院議員(社民党)
【参加方法】
(1)Instagramで @youthpoli_meeting アカウントをフォロー!
(2)20:00になったら画面上部に現れる「@youthpoli_meeting LIVE」ボタンをタップ
※途中参加、途中退室は何度でも可能です
(3)政治家と直接コメントで話をしてみましょう!
(4)ぜひSNSで感想をシェアしてくださいね!

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