ビー・ジーズの伝記映画、『ボヘミアン・ラプソディ』を手掛けた人物らが制作担当に

Photo: GAB Archive/Redferns

伝説的音楽グループ、ビー・ジーズ(Bee Gees)の伝記映画が、現在パラマウント・ピクチャーズで製作中であることが明らになった。ギブ三兄弟の人生を描くタイトル未定のこの映画の監督は、俳優で映像作家としても知られるケネス・ブラナーが担当し、クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』を手掛けたグレアム・キングもプロデューサーとして参加している。

ウェブメディア“Deadline”が報じるところによると、兄弟の中で唯一存命の兄、バリー・ギブ(Barry Gibb)がエグゼクティブ・プロデューサーを務め、今作の製作に“深く関わる”ことになるという。パラマウント社は、2019年にギブ一家の財産権とグループの象徴的な音楽カタログを使用する権利を取得していた。

ロンドンのウェスト・エンドで上演された大ヒット・ミュージカル『ウィ・ウィル・ロック・ユー』の脚本を担当し、2018年の映画『シェイクスピアの庭(原題:All is True)』でもケネス・ブラナー監督と仕事を共にしていた、ベン・エルトンが今作の脚本を手掛ける。

ビー・ジーズは、その長いキャリアの中で、2億2千万枚以上のレコードを売り上げ、5度のグラミー賞に輝いた史上最大の音楽グループのひとつだ。昨年12月には、グループの最も有名な曲のひとつからタイトルが付けられたドキュメンタリー映画『How Can You Mend A Broken Heart』がHBOで放映された。

フランク・マーシャルが監督を務めた同ドキュメンタリーは、バリー、モーリス、ロビンのギブ三兄弟の並外れた音楽キャリアに焦点を当て、彼らの幼少期にはじまり、60年代のグループ初期の隆盛、そして70年代のディスコ・ブームから火が付いた映画『サタデー・ナイト・フィーバー(原題:Saturday Night Fever)』のサウンドトラックへの参加をきっかけに爆発的な人気を獲得するまでを描いている。

さらに、このドキュメンタリーでは、70年代後半に巻き起こった“反ディスコ運動”や、80年代にギブ一家を襲った末弟アンディの悲劇的な死、2003年のモーリスと2012年のロビンの突然の死など、グループのより困難な時期についても掘り下げていた。

また現在も作曲やレコーディングを精力的に行っているバリー・ギブは、今年1月に、アメリカ音楽界を代表するカントリー・スターたちを迎えたコラボレーション・アルバム『Greenfields: The Gibb Brothers Songbook, Vol. 1』をリリース。ジェイソン・イズベル、シェリル・クロウ、ブランディ・カーライル、オリビア・ニュートン=ジョン、ドリー・パートン、キース・アーバンらが参加している同アルバムは、全英アルバム・チャートで見事初登場1位に輝いている。

Written By Sophie Smith

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