舞台は駅の広場 舞踏公演「大馬車道 虎の舞」 横浜

ストーリー性だけでなく、体の動きそのものの面白さでも観客を魅了した

 横浜市中区のみなとみらい線馬車道駅構内で13日、ダンサーの阿目虎南さん(33)と谷口舞さん(32)が舞踏公演「大馬車道 虎の舞」を行った。「過去と未来の交差・融合」というコンセプトで設計された馬車道駅の改札内広場を舞台に、過去と現在が交差する幻想的な舞を披露した。

 文化庁の現代舞踊新進芸術家育成プロジェクトの一環で、テーマは「劇場外での実践と地域へのコミットメント」。公演は無料で公開され、100人近い観客が盛大な拍手を送った。

 緊急事態宣言下での開催に「迷いもあった」という阿目さんだが、「実施してみて、観客のエネルギーが舞台に集中するのを感じた。自分自身も文化芸術の必要性を実感できた」とほっとした表情。「今後も多くの人にパフォーマンスを届けたい」と2人は声を合わせた。

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