【MLB】大谷一問一答 3回途中4K5失点もカーブに手応え「しっかり投げきれれば」

登板後の会見に応じたエンゼルス・大谷翔平(画像はスクリーンショット)

最速159キロを計時、オープン戦2戦目でカーブを多投した「カーブは投げたいと思っていた」

■ホワイトソックス 6-5 エンゼルス(オープン戦・日本時間14日・グレンデール)

エンゼルスの大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、アリゾナ州グレンデールで行われたホワイトソックス戦(特別ルール)でオープン戦2度目の先発登板した。初回は無失点に抑えたが、2回はイニング途中で降板して4安打5失点。3回に再びマウンドに上がり、計2回1/3で1四球4奪三振6安打5失点だった。

開幕4連戦で激突する強打のホワイトソックス打線。初回は無死二塁からアブレイユ、モンカダを2者連続三振に仕留めるなど無失点の立ち上がり。しかし、2回1死からロバートに初球スライダーを左中間ソロとされた。2安打などで1死満塁のピンチを招き、アンダーソンに同点の左前適時打。グランダルを空振り三振に抑えたところで一時降板した。救援陣が打ち込まれ、失点は「5」となった。

3回に再びマウンドに上がり、計2回1/3で4奪三振1四球、6安打5失点。米メディアによると、フォーシームは99マイル(約159.3キロ)を計時した。登板後に日米メディアの取材に対応した。

――登板を振り返って。
「打たれているのは投げ損じ。本塁打もそうですし、タイムリーも抜けた変化球なので」

――前回は真っすぐがカットしていた。
「2回は間も空いたので、なかなか最初は特に(腕を)振れてない感じはありましたけど、ランナーを二塁、三塁にいてからは、しっかりといい球が多かったと思います」

――カーブ、スライダーが多かった。
「スライダーは変わってないが、カーブは投げたいと思っていたので。最後の方のカーブは良かったですし、比較的カーブは良かったかなと思います」

――ホワイトソックス打線と対戦した。
「いい打者が多いなというのは前から分かっていた。そういう打者と開幕前にできたのは良かったと思います。シーズンに入った時に当たることがあると思う。イメージとして生きてくるかなと思います」

――開幕まで2週間に迫った。調整したいことは。
「どちらかというとランナーを背負ってからの真っすぐが良かった。どうしても先頭を切るのは大事なことではあるので。いつもそこかなと思います。取りにいった真っすぐ、取りにいった変化球はしっかり打ってくるのがメジャーの打者。しっかり投げきれていければいいと思います」

――キャンプは投打で順調か。
「打撃は特に1打席目からいい見え方がしているシーズン、キャンプはなかった。いいんじゃないかと思いますし、投球に関しては間が空いているので、実戦の感覚という意味ではいい調整ができているのかなと思っています」

勝負球スプリット「追い込むまで良かったですけど、投げきれてなかった」

――この日の登板で決め事はあったか。
「カーブは使おうと思っていたので、比較的に良かった球種の1つかなと思います。そこができたのは良かったと思っています」

――アンダーソンにタイムリーを許した。スプリットが高めに抜けたか。
「そうですね。初球、2球目とスライダー、カーブでイメージ通りにスイングさせないで追い込んで、そこから落としたら。イメージはできていたんですけど、そこで欲が出るというか。イメージが先行しすぎると、ああいう形になるのかなと思うので。そこは実戦の中で冷静に。特に満塁というシチュエーションなので、2ストライクでボールを3つ使えますし、そこも冷静に投げることができたら良かったと思います」

――納得いかないスプリットはアンダーソンの打席だけか。
「そうですね。比較的にスプリットも良かったんですけど、空振りも取れてましたし、落ちる軌道も良かったかなと思っていたので。最後の最後でああいうふうに抜けたのは僕のせいかなというか。全体的にいい形で追い込んで、欲が出て、見切られる。投げ込んでボールが先行して並行カウント、3-2(フルカウント)になることが多かった。追い込むまでは良かったですけど、そこからが投げきれてなかったかなと思います」

――決めにいった時の腕の振るタイミングがズレていると話していた。
「そこもまだちょっとあるのかなと思います。ただ、最後の打者は力を入れて投げた真っすぐ。ファウルになったが、嫌な感じのファウルではなかった。最後のカーブは良かったですし、前回より良かったかなと思います」

――カーブを投げた。握りを変えたりはしたのか。
「カーブは2018年の時より速いイメージで投げています。カウントを整える意味で投げていたんですけど、しっかり空振りを取る、三振を取る球として有効になってくれれば、もっともっといいかなと思います」

――手応えはあったか。
「打たれているのは抜け球か取りにいっている球なので、そこは注意して投げていければいい。自分のいいボールが打たれていれば問題があると思いますけど、いいボールは打ち取れる、空振りを取れる部分があると思うので。そこは良かったところでもあるし、また反省するところなのかなと思っています」

――3回に最後の打者メルセデスが空振り三振に倒れた後、サムズアップのポーズを作っていた。
「最後の方は力を入れて投げていたので。打者も分かっていたと思いますし、良かったかなと思います。(ああいう反応は)自分で出来ていればいいのかなとは。打者の反応はその時々なので」

――投球フォーム、テイクバックで脱力させるイメージはあるのか。
「前回は全部三振を取るイメージだった。ここからはある程度長いイニングもあるので。ある程度、力感を抜いていかないといけない。その中でも初回から98マイルが出ていたので。自分の中では強く投げているイメージはなかったですけど、その中で球速が出たのはいいことなのかなと思います」

【動画】大谷翔平が手応えを感じたカーブ

【動画】大谷翔平が手応えを感じたカーブ signature

(Full-Count編集部)

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