阪神の19歳左腕・及川が鮮烈4回零封 岡本らG中軸を〝制圧〟

巨人打線相手に快投した19歳左腕・及川

阪神の高卒2年目左腕・及川雅貴投手(19)が14日の巨人戦(甲子園)に先発登板。4回1安打無失点の鮮烈な投球内容で、自身の〝一軍初陣〟を飾った。

若さを前面に押し出した投球で、セ・ディフェンディングチャンピオンに立ち向かった。140キロ台後半の快速球を軸に並みいる巨人の強打者たちと真っ向勝負を挑む。カーブ、スライダーなどの変化球も要所で効果的に決まった。

最大のピンチは4回。安打と四球で無死一、二塁のピンチを背負ったが、ここから梶谷を遊飛、岡本を右飛、丸を左飛に打ち取り窮地脱出。最後まで相手打者へ向かっていく気持ちを絶やすことはなかった。

巨人の中軸を正面から抑え込んだ19歳は「自信になりました」とはにかみつつも「結果(無失点)は良かったですが、内容としては反省材料もたくさんありますし、次回へ生かしていきたい」と早くも次戦へ目を向ける。

高校時代はチームメートの西純、佐々木(大船渡―現ロッテ)、奥川(星稜―現ヤクルト)らとともに「高校BIG4」の一角と謳われた逸材。自身の真価を伝統の一戦で証明し、「矢野監督からも『どんどん強い気持ちを持って押していけ』と言って頂いた。ストレートで押せたのは良かったです」と充実感を漂わせた。

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