乃木坂46の樋口日奈初主演舞台「フラガール」公開稽古「100%出し切って伝えたい」

全力投球を誓った樋口日奈

乃木坂46の樋口日奈(23)の初主演舞台「フラガール―dance for smile―」(4月3~12日、東京・Bunkamuraシアターコクーン)の公開稽古が15日、都内で行われ、キャストが顔を揃えた。

2006年に公開された映画「フラガール」の舞台版。1965年の福島県いわき市の炭鉱町を舞台に、滅んでいく産業で力強く生きる人たちと、常磐ハワイアンセンター設立に懸ける少女たちを描く。

元乃木坂46の井上小百合主演で19年に上演された舞台の再演。舞台では単独初主演の樋口は「引っ張らなきゃと思いつつも、稽古場ではいつもと変わらない私でいる。周りの人に支えてもらっている。主役として団結が一番大切だと思っているので、心の扉全開で早く仲良くなることを心掛けている」と話した。

前回の舞台に続き、フラダンスを教える先生役を演じる元℃―uteの矢島舞美(29)は「樋口ちゃんはすごく芯がある。稽古場で頑張っている姿がカッコいい。初日からセリフを全部覚えていたり、みんなが〝この人に付いていこう〟と思いますし、フラガールの雰囲気を作ってくれている」と大絶賛。これに樋口は「みんながすごく優しいので…」と笑顔で謙そんした。

乃木坂46の活動としては、コロナ禍でライブが無観客の配信になるなど影響を受けてきた。

樋口は「コロナ禍以前はお客さんがいることが当たり前に感じてしまっていた。でも、こういう状況でお客さんが来てくださることが本当にありがたいことで、かけがえのないことだなと感じています」と告白。

フラガールの物語とリンクする部分もあるといい、「当たり前が当たり前じゃないというか。お客さんがいてくださるからこその舞台。フラガールを生で見てくださってもらえると、生で感じる感動だったり、みんなの心の動きがたくさん散りばめられているので、大変な状況ですけど、私たちが今できる100パーセント出し切って伝えたい。お客さんの前でできることは幸せだなと思います」と感謝した。

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