ムロツヨシ&塚本高史が「俺の家の話」第9話にゲスト出演

ムロツヨシと塚本高史が、TBS系連続ドラマ「俺の家の話」(金曜午後10:00)の3月19日放送・第9話にゲスト出演する。

宮藤官九郎オリジナル脚本の本作は、介護と相続をテーマに、濃すぎる家族が織り成す王道のホームドラマ。プロレスラーを引退し、20年ぶりに実家に戻った主人公・観山寿一(長瀬智也)が、能楽の人間国宝である父・寿三郎(西田敏行)の介護のために現役を引退し、名家の長男として家族と女性介護ヘルパー・志田さくら(戸田恵梨香)を巻き込み、家族とぶつかり合いながらも、一家をまとめていくストーリーだ。

今回、ムロが演じるのは、観山流の分家当主・観山万寿。長瀬演じる寿一が観山流を継承することに異議を唱え、寿一と真っ向から対立。丁々発止のやりとりでお家騒動を巻き起こす、第9話のキーパーソンとなる人物だ。そんなムロは、2010年に宮藤が脚本を担当し、長瀬が主演を務めた同系ドラマ「うぬぼれ刑事」に登戸刑事役で出演。長瀬とのドラマ共演はこの「うぬぼれ刑事」以来11年ぶりであり、久々となる共演に注目が集まる。

ムロは「少し前になりますが、この作品のあるシーンのロケをしている現場にたまたま遭遇し、久しぶりに長瀬さん、戸田さん、西田さんにごあいさつさせていただき、その時に出たい! 出たい!と話しておりました。今回このように出演させていただき、長瀬さんから『本当に来てくれたんだ』と言ってもらいうれしかったです」と念願かなっての出演だったことを明かす。

さらに「長瀬さんとは11年前に『うぬぼれ刑事』で共演させていただきましたが、面と向かってお芝居させていただくのは今回が初めてで、『IWGP』(『池袋ウエストゲートパーク』)を見ていた自分としても非常に感慨深かったです。長瀬さんの力強さからくる説得力が、お芝居であろうとなかろうと真っすぐに伝わってきました。真っすぐに思いが伝わるストレートを投げていく生きざま、芝居の仕方があらためてかっこいいなと思いました。戸田さんもいつもと変わらない笑顔で接してくれて、久しぶりに現場での戸田さんの笑い声を聞けて懐かしかったです」と共演の感想を伝え、「この作品を初回の放送から見続けており最後がどうなるか、私自身も本当に楽しみでなりません。そして、長瀬さんと一緒にお芝居させていただいたこと、この作品に参加させていただいたことに感謝しております」とコメント。

一方、多くの宮藤作品に出演している塚本が演じるのは、3代目葬儀屋・鬼塚。長瀬とは05年の同系ドラマ「タイガー&ドラゴン」以来、実に16年ぶりの共演となる。その当時、長瀬演じる山崎虎児の舎弟・中谷銀次郎を演じた塚本。長瀬との息の合った芝居はいまだ健在。シリアスなシーンでの緩衝材であり、物語のスパイスとなる今回の役どころを担う。

塚本は「長瀬さんとは、16年ぶりに共演させていただきましたが、お会いして一瞬で距離が縮まり、すんなりと現場に入れてうれしかったです。収録の合間、モニターで演技の映像をチェックさせていただいた時も、自分と2ショットで映っている長瀬さんの姿を見て感慨深かったです。また、16年前と何も変わらず、分け隔てなく自然体で接してくれる長瀬さんの姿に魅了されました」と変わらぬ長瀬との共演に、感激した様子。

そして「第6話の阿部サダヲさん、第8話の佐藤隆太さんに続き、いよいよ第9話で、最後の象徴的なシーンに関わる3代目葬儀屋・鬼塚として出演いたします! 楽しんで見ていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

第9話では、妹と弟が去り、寿三郎がグループホームへ入所し、観山家に残った寿一は、ひたすら稽古に励んでいた。そこへ、半年前に家を出た観山寿限無(桐谷健太)が突然の帰宅。「自分には能しかないと気付いた」と言う寿限無を誘い、寿一は寿三郎のいるグループホームへと出かける。スーパー世阿弥マシンに扮(ふん)した寿一をはじめ、慰問に来たさんたまプロレスのレスラーたちを見たお年寄りは歓声を上げる。そして、その中には寿三郎の姿もあり、寿限無は泣き笑うような気持ちでそれを見つめる。

一方、寿一と結婚を誓い合ったはずのさくらは、この2週間ほど観山家には行かなかった。能とプロレスが頭の大部分を占め、手を出してこない寿一に不満を覚えていたのだ。同じ頃、観山踊介(永山絢斗)は週刊誌の記者からある記事を見せられるが、そこには、グループホームの中庭で運動している寿三郎の姿があった。

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