対馬・小綱小147年の歴史に幕 閉校式、校旗返還 児童代表「新しい学校でも頑張る」

比田勝市長に校旗を返還する6年生の佐伯さん(左)と作元さん=対馬市立小綱小体育館

 統廃合に伴い、本年度末で147年の歴史に幕を下ろす長崎県対馬市豊玉町小綱(こづな)の市立小綱小(黒田剛校長、13人)で14日、閉校式があり、児童や卒業生、地域住民ら約140人が慣れ親しんだ学びやとの別れを惜しんだ。1~5年の11人は、4月から同町仁位(にい)にある市立豊玉小に通う予定。

 同校は1873年、小綱校として創立。1975年4月、豊玉町立小綱小中学校となり、翌年から小学校単独となった。児童数は60年に最多の285人を数えたが、過疎化に伴い減少していた。
 閉校式で黒田校長は「地域とともに歩み、小綱の子どもたちはすくすくと育ってきた。豊玉小ではより多くの仲間と交わり、さらに大きく羽ばたいていくことでしょう」とあいさつ。
 6年の佐伯林檎さん(12)と作元葵さん(12)が比田勝尚喜市長に校旗を返還した。
 その後開かれたお別れ集会では、同校児童が学校の歴史を振り返る寸劇やソーラン節などを披露。佐伯さんは児童代表あいさつで「閉校は寂しいけれど、ここで学んだことを誇りに新しい学校でも頑張っていきます」と述べた。

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