千葉大学、工学部100周年で東京都墨田区に新キャンパス

千葉大学は工学部100周年を記念して2021年4月、東京都墨田区文花に墨田サテライトキャンパスを開設する。地元企業の経営・技術支援をしていた旧すみだ中小企業センターを改修し、生活のすべてをシミュレートできるデザイン教育・研究の新拠点を置く。

千葉大学によると、墨田サテライトキャンパスは地下1階、地上5階建ての旧すみだ中小企業センターのうち、地下1階から地上2階を地域に開放するエリアとし、地上3階から5階を大学専用エリアとする。

大学専用エリアではこれまで以上にクリエイティブな教育研究を展開する方針で、エンジニアリングの新たな展開に対応した実習教育やリアルとバーチャルを統合した体系的な教育、地元の具体的な事例に触れた創造性の涵養などを進める。千葉大学工学部がこれまで進めてきたデザインや建築に加え、園芸学や予防医学なども加え、ものづくりの街である墨田区の発展に貢献を目指すとともに、工学関係全般を1つの場所で学べる施設とする。

千葉大学工学部は東京都港区で1921年に設立された東京高等工芸学校が前身。戦後、千葉県へ移り、千葉大学となった経緯を持つ。千葉大学は2017年、東京23区で唯一大学空白地だった墨田区と包括連携協定を結び、キャンパスの開設を検討していた。

すみだ中小企業センターが2017年に閉館したのを受け、これを墨田区から借り受けてキャンパスとする計画を立案、建物の内部を改修した。

参考:

【千葉大学】千葉大学墨田サテライトキャンパス開設~工学部100周年、生活の全てをシミュレートできるデザイン教育・研究の新拠点~

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