【RIZIN】浜崎VSカンナをメインに! 榊原CEOが猛ゲキ「ジョシカクの未来を感じさせてくれ」

榊原CEO(中)は浜崎(左)と浅倉に命運を託す

格闘技イベント「RIZIN.27」(21日、愛知・日本ガイシホール)を控える榊原信行CEO(57)が、メインの女子スーパーアトム級タイトルマッチに臨む王者・浜崎朱加(38)と浅倉カンナ(23)に強烈すぎるハッパをかけた。「女子の試合そのものがなくなる可能性もある」と衝撃の言葉をかけられた2人は、逆境をはね返すことができるか――。

旗揚げから女子格闘技を新機軸の一つとしてきた榊原CEOだが、置かれた現状については「勢いがなくなってきているのは事実です」と表情を曇らせる。「4年前(2016年9月)のRENAと山本美憂の試合の時の注目度に比べると、プレゼンス(存在感)が落ちている。コロナの影響をもろに受けているっていうのはあります。男子に比べて国内の選手層が薄いのに、外国勢が入って来られないから。ただ、逆に考えれば日本の選手にとっては大チャンスなんだけど…」

それが如実に表れたのが、昨年大みそか大会の動画再生回数だという。全試合がRIZINの公式ユーチューブチャンネルで見られるが「シバター対HIROYAが筆頭で、女子格闘技の再生回数が圧倒的に低い。それが世の中の人たちが求めているものっていうことじゃないですか」と分析する。15日現在「シバター対HIROYA」の約588万回に対し、「浅倉対あい」は約41万回、「浜崎VS美憂」は約16万回と大きく差をつけられている。

そうした逆風の中で女子をメインに抜てきしたのは「流れを変えてほしい」という期待があるからだ。「ぬるい試合はいらない。『ジョシカク(女子格闘技)すげえな』っていうのをもう一回示してほしいし、示せる2人。ジョシカクの未来を感じさせてくれるような試合を見せてほしい」と榊原氏は訴える。

一方で「僕らはファンの声が全て。今、カンナ―浜崎以上のカードはないわけです。そこで生まれるのは待望論か、不要論か。ここで反応がよければ女子のグランプリをまたやる可能性だってあるし、極論だけど『ジョシカクいらないよ』って言われれば、女子の試合そのものがなくなる可能性もあります。それくらい重たい試合です」と厳しい言葉を口にした。

ベルトの行方どころか、女子格闘技の今後を大きく左右する一戦になりそうだ。

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