『葬送のフリーレン』がマンガ大賞2021に 「今後も長く自由に描いていただきたい」

「葬送のフリーレン」の作者・アベツカサ氏と山田鐘人氏らが描いた受賞イラストと直筆のサイン

1番おもしろい漫画を決める「マンガ大賞2021」の授賞式が16日、都内で行われた。

同コンテストは、書店員を中心とした有志による選考員・実行委員が議論や討論なく投票のみで決めるもの。前年の1月1日から12月31日に出版された単行本のうち、最大巻数が8巻までの作品が選考対象となる。

今年のマンガ大賞に輝いたのは、勇者一行の冒険の終わりから始まるファンタジー漫画「葬送のフリーレン」(原作・山田鐘人氏、作画・アベツカサ氏)だ。

この日は、同作品の作者らが取材NGのため、担当編集の小倉功雅さんが登壇。2人から預かったという受賞コメントを代読した。

アベツカサ氏「この度は大賞に選出していただきありがとうございました。子供の頃から知っている賞なのでとても感慨深いです。これからも努力を怠らずもっといいものを描いて皆さんにお届けできるようにがんばりたい」

山田鐘人氏「この度はとても高い評価をいただきありがとうございます。とてもおもしろい漫画ばかりがノミネートされているのでまさか大賞を受賞するとは本当に思っていませんでした。本当にうれしいです」

小倉さんは「人の死を描いており、せつない話ではあるが、前向きさや肯定感、人への興味をうまくとらえている作品。今後もできるだけ長く自由に先生方が無理しない範囲で描いていただきたい」と話した。

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