中国サッカー協会の懲罰規定が物議 審判につば吐いたら1年以上の出場停止

日本チーム相手にも新ルールは適用されるのか(写真は2010年ACLのガンバ大阪VS河南建業)

中国サッカー協会が16日、暴力行為やつば吐き行為に対する詳細な罰則規定を発表し、物議をかもしている。

昨年のリーグ覇者・江蘇が財政難で運営停止となるなど騒動続きの中国サッカー界。この日、発表された罰則規定では、相手に対する攻撃的で侮辱的な言葉などの非スポーツ行為を行った場合、少なくとも2試合の出場停止と2万元(約34万円)の罰金が科せられ、暴力行為の場合は少なくとも3試合の出場停止と3万元(約50万円)の罰金となる。つば吐き行為はさらに重く、少なくとも6試合の出場停止と6万元(約100万円)の罰金となる。

選手に対してではなく、審判など競技関係者に対する行為はさらに重くなり、暴力行為は少なくとも6か月の出場停止と10万元(約168万円)の罰金。つば吐きはなんと、少なくとも1年の出場停止と20万元(約336万円)の罰金となっている。

暴力プレーがしばしば問題になってきた中国サッカー界。この新規定に対し、ネット上では歓迎の声もあるが「ちゃんとこの通り取り締まるのだろうな?」「審判への罰則はないのか?」「暴力は相手がケガをするのに、なんでつば吐きのほうが高いのか」とツッコミの声。

また中国メディア「捜狐体育」は「新ルールは公平なのか? つば吐き行為は選手に対してなら6か月、審判などに対してなら1年の出場停止」と、行為対象の〝格差〟に疑問を投げかける記事を掲載した。

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