【競泳】萩野公介「順調にきている」東京五輪出場へ 400個人メドレー回避も

萩野公介

リオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(26=ブリヂストン)が順調な調整ぶりを見せている。

一昨年2月には無期限の休養を強いられ、復帰後も思うような結果を残せなかったが、昨年12月の日本選手権では400メートル個人メドレーで優勝。16日には準高地合宿を行う長野・東御市からオンライン取材に応じ「順調にきている。トレーニングも積めている」と手応えを口にした。

約2週間後には、東京五輪の代表選考を兼ねた日本選手権(4月3~10日、東京アクアティクスセンター)が控えている。「五輪本番と同じくらいプレッシャーがかかる舞台。すごくシビアな戦いになるとは思うが、自信を持って臨みたい。そのためには、トレーニングをちゃんとして試合でもある程度(気持ちに)優位を作る必要がある。そういったものをぶらさずに、何よりもチャレンジしていきたい」と決意を述べた。

五輪連覇のかかる400メートル個人メドレーの出場については「平井(伯昌)先生(57)と相談したい」と明言を避けながらも「思い入れはあるが、やっぱり生半可な気持ちではできないと分かっている。やっぱり1番世界でどの種目で勝負するか」ときっぱり。200メートル個人メドレーなどの別種目に焦点を置く可能性も示唆した。

ここ数年はどん底を味わった萩野。プライドを捨て、再び世界の猛者たちへ挑むための権利をつかみ取る。

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