ナイジェル・ファラージ、 また適当なことを言う ブレグジット党の党首

イギリスのEU離脱を訴えた、ブレグジット党のナイジェル・ファラージ党首は、英国に「EU人権法」を廃止するよう訴え、「ニセ情報を広めた」と各方面から非難されている。「イブニング・スタンダード」紙が伝えた。

ファラージ氏は、イギリスがEU人権法を廃止することでヨーロッパからの難民移動を封じることができるとツイッターを通じて訴えた。だが、そもそもEU人権法自体が存在しないことを多くの専門家が指摘。また同氏は、欧州評議会の欧州人権条約(ECHR)から脱退することで、ブレグジットは完全なものになるとも語った。しかし欧州評議会は欧州連合とはなんの関係もないうえ、ECHRは主にイギリスの弁護士によって起草された協定で、当時の首相ウィンストン・チャーチルが提唱したものだそう。

ファラージ氏は「次は欧州ビーンズ・オン・ウィータビクス法の撤廃を訴えるかな」と笑われている。

ちなみに、ウィータビクスはイギリス人がよく食べる固形状のシリアルで、ビーンズ・オンはその上にベイクド・ビーンズをかけたもの、ということ。そんなものは、当然ありません。

© 英国ニュースダイジェスト