県央のコロナ感染症病床 2病院8床に倍増 長崎県医療審議会

 県医療審議会(会長・森崎正幸県医師会長)は16日、長崎市の県医師会館で会合を開き、長崎医療センター(大村市)と諫早総合病院(諫早市)を新たに感染症指定医療機関に指定することを承認した。感染症病床をそれぞれ4床整備。県は、地理的に他地域からも患者を搬送しやすい県央医療圏(諫早、大村両市、東彼3町)の病床を現在の4床から倍増させ、県全体の感染症対応強化を図る。
 県は、県内八つの2次医療圏ごとに指定医療機関を原則1カ所ずつ指定している。国の感染症病床配置基準では人口30万人未満の医療圏は4床が必要。県央は指定医療機関の大村市民病院に4床あるが、同病院は専門医が退職し継続が困難として辞退届を出しており、9月末で指定解除となる。
 県は10月1日付で長崎医療センターを指定して基準を維持。同センターは離島からの重症患者搬送も想定している。諫早総合病院は新年度内に指定する予定。
 同審議会は県の諮問機関で医師ら22人で構成している。

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