【NO KICK NO LIFE】ムエタイ“西の神童”石井一成がRIZIN挑戦!?「他団体に行ってベルトを取りたい」

石井がキックボクシング界のナンバーワンを目指す

かつて“東の神童”那須川天心と並び“西の神童”と言われたのがムエタイファイターの石井一成(22)だ。2013年のプロデビュー後はタイを主戦場とし、高校生ながらムエタイの2大殿堂の一つ、ルンピニースタジアムの上位ランカーから王座を獲得した。同年4月に戦いの場を日本に移してからも数々のタイトルを奪取し、現在は昨年4年ぶりに復活した「NO KICK NO LIFE」に参戦する。

2月24日の今年初戦でもメインイベンターを務め、エースとして団体をけん引し「今後は今の団体を熱い舞台にするためにも他団体に行ってベルトを取りたい。そうすれば強い選手をこっちに呼んで『リベンジしたいならこっちのルールでやろう』と言える。今年はRISE、RIZINに挑戦するかもしれません」。ヒジありのムエタイルールの土俵に強豪勢を呼び込むのが目標だ。

ただし「今はそれを言える立場じゃありません」という思いがあるからこそ「勝ち続けることが大事ですが、団体では盛り上げるためにKOにこだわっています」と、まずはエースとしての責務を果たす。

現在の階級は53キロ級。「52キロはベルトも取って強い選手も倒した。どんどん挑戦していき、53キロの一番強い人とやりたい」と目を輝かせる石井には、同階級に実力者が集う他団体からもオファーが届いている。「トーナメントに出て1番を取りたい。53キロは僕なしじゃ周りも認めないと思う。その階級の今の王者にも勝ったことがありますし。今年の上半期には達成できる」。キックボクシング界では那須川とK―1のエース武尊の頂上決戦が実現するか注目が集まる中、旋風を巻き起こす可能性は十分だ。

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