オリオールズがフランコ獲得を発表 年俸80万ドルの格安契約

日本時間3月17日、オリオールズはロイヤルズからノンテンダーFAとなっていたマイケル・フランコと1年契約を結んだことを正式発表した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、契約条件は年俸80万ドル+出来高20万ドル。これに加え、トレードされた際にボーナスが支払われるという。また、シーズン開幕がおよそ2週間後に迫っているため、「調整のためにシーズン開幕時にマイナーへ降格させることができる」という条項も盛り込まれているようだ。

マイク・エリアスGMは「(フランコの加入により)打線の負担を多くの打者に分散させることができる」とフランコ獲得の狙いを説明。「彼は我々のチームを大いに助けてくれる選手だし、このチームのロースターにとてもフィットすると思う。打線をグレードアップさせてくれるだけでなく、長いシーズンの戦いのなかで戦力に厚みをもたらしてくれるだろう」とフランコへの期待を口にした。

現在28歳のフランコはフィリーズ時代にトップ・プロスペクトとして大きな期待を背負っていたものの、30本塁打や100打点をクリアしたシーズンは1度もない(2016年の25本塁打と88打点が自己最多)。2019年オフにフィリーズからノンテンダーFAとなり、昨季はロイヤルズで全60試合に出場して打率.278、8本塁打、38打点、OPS.778を記録したが、2年連続でノンテンダーFAとなり、現在に至るまで契約が決まっていなかった。

オリオールズはリオ・ルイーズが正三塁手を務める予定だったが、フランコの加入によりそのプランは変更される。エリアスはルイーズを完全なベンチ要員とすることには否定的であり、右打ちのフランコと左打ちのルイーズによるプラトーンが有力だ。また、フランコが指名打者や一塁に入るケースも出てくるとみられる。なお、フランコがメジャー7年間で一塁を守ったのは13試合(67.2イニング)だけである。

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