スーパークレイジー君の居住実態問題 調査期限迎えるも決定は「延期」に

結論先送りとなった

今年1月に埼玉・戸田市議に当選した歌手のスーパークレイジー君(34)に3か月以上の居住実態がないとの疑義が生じる中、市の選挙管理委員会(選管)は結論を示していない。目安となっていた1か月の期限日となった17日、選管は「決定は延期」と発表した。

「クレイジー君は選挙前、戸田市内に3か月以上の居住実態がないのでは?」との当選無効を求める市民の異議申し立てが選管に提出されたのは先月15日。選管は30日以内をメドに結論を出すとして、クレイジー君や妻、住居名義人の友人などを聴取するなどしていた。クレイジー君は水道光熱費などの明細書を提出すると同時に「言いがかりだ」として、身の潔白を訴えていた。

選管は「『申し出を受けた日から30日以内(3月17日)』に決定するよう努めていましたが、延期を決定した」と発表。その理由として「居住実態の有無を決定するための調査や証拠物件の収集にさらに時間を必要とするため」として、発表時期は「未定」とした。

公選法では「30日以内に処理するよう努めなければならない」としており、あくまで努力義務。さらに調査時間を要すると判断したようだ。

異議申し立てを巡っては、選管に異議申し立てが出る前から事務局長(当時)がクレイジー君を深夜に呼び出し、遠回しに辞職勧告していたことが判明。選管委員長は「不適切な言動があった」として、この局長は異動となっていた。

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