まるでチャップリン映画! 映画『旅立つ息子へ』親子の愛と絆が伝わる特別映像解禁!

2020年カンヌ国際映画祭など世界中の映画祭に正式出品され観客を感動で包んだニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』を3月26日(金)にTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開。世界でいちばん愛する息子のために、キャリアも捨て、子育てに人生を捧げてきた元グラフィックデザイナーの父。田舎で2人だけの世界を楽しんできた。ところがある日、彼らに突然の試練が訪れて…。自閉症スペクトラムを抱える息子を全力で守る父と、父の愛を受けとめて心優しい青年に成長した息子。世界中で共感と感動の涙がこぼれた、実話を基にした感動作。

監督はイスラエルを代表する巨匠ニル・ベルグマン。東京国際映画祭史上初にして唯一の二度のグランプリ受賞の快挙を果たし、本作では国内で最も有名な映画評論家から、是枝裕和監督の作品と並べられるほど。息子ウリ役を演じた気鋭の新人ノアム・インベルは、リアリティ溢れる天才的な演技で『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオの再来を彷彿させると世界中で評判に。父親が自閉症スペクトラム施設の職員で、小さい頃から施設の友達と一緒に育った経験がキャラクターへの深い理解に繋がっているとはいえ、その演技は目を見張るものである。父親役のシャイ・アヴィヴィはイスラエルで活躍するベテラン俳優で、息子への想いを全身で表現。2人が紡ぐ親子の強い絆と溢れる愛は涙なしではみられない。

この度到着した特別映像は、父アハロンと息子ウリが自転車に乗っているシーンから始まる。「おいでウリ。夏だから、カタツムリはいない」「いるよ」そうして、親子はカタツムリを踏まないように、足をしっかり上げゆっくりと自転車を押して歩く。このユーモラスなやりとりと音楽から、この親子には、二人だけの愉快で特別な時間が流れていることが想像でき、またウリが愛して止まないチャップリン映画『キッド』を彷彿させる。

シーンは変わり、ウリの母が彼を施設に連れて行こうと家にやって来た。それに対し父は「行くとは言ってない」と、料理の手を止めることもなく、妻の提案を拒否する。「話はついだはずだ」と言う妻、息子のために何が幸せか葛藤し悩む父。その先に選んだ決断とは果たしてー。

この二人の演技は、まさに本物の親子と錯覚させるほど。ウリの人物像についてベルグマン監督は「あらゆる点で脚本家ダナ・イディシスの弟をモデルにしていますが、私たちは映画として見られるように、キャラクターと俳優が一体になるように演出しました。映画は俳優が決まった瞬間から、新しい何かが起きなければいけませんし、俳優自身は与えられた役と一体化する必要があります。この相乗作用が完成したときに魔法は起きるのです。 撮影中に脚本にはなかったニュアンスが生まれたのは、ノアムの演技がダナの書いた素晴らしいキャラクターと結びついたからでしょう。」と気鋭の新人のノアム・インベルを絶賛。ノアム、そしてシャイのふたりだからこそかけることができた映画のマジックが、親子の愛や絆を鮮やかに彩る。

父として、母として思う子への愛、やがて訪れる巣立ちの瞬間…。全ての親がこれはまさに自分の物語だと共感し涙する。旅立ちの季節に最もふさわしい本作を、ぜひスクリーンでご鑑賞を。

© 有限会社ルーフトップ