防波堤に巨大“シイラ”躍動 生月小6年生卒業制作

防波堤に描いたシイラの巨大壁画を背景に記念撮影する生月小6年生=平戸市、生月漁港

 長崎県平戸市生月町の市立生月小(平松紀子校長)の6年生20人が15日、卒業記念で生月漁港防波堤(全長約400メートル)の一部に、躍動する2匹のシイラの巨大壁画を完成させ、住民にお披露目した。
 同校PTA、生月地区まちづくり運営協議会と生月漁協が協力。2013年度から取り組んでおり、これまでタイ、イカ・タコ、トビウオなどを描いている。
 壁画は縦約4メートル、横約10メートル。原画は、初回から協力している同市立生月中の元美術教員の男性が作成し、同協議会が拡大した下絵を用意した。
 児童は3月に入って1度、各自の担当箇所を色塗りし、この日、代表の岳田唯花さんと森永晃明君が目を描き入れて仕上げた。同漁協有志は背景の色塗りや足場の設置、防波堤への送迎などでサポートした。
 岳田さんは「みんなで協力して描いた絵の仕上げを任され、最高の気持ち。細かい模様が難しかった」。森永君は「今年も防波堤に歴史を刻むことができてうれしい。明るい色の絵で良い出来」と話した。


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