中日・根尾 3安打も開幕一軍へ慢心なし「一打席も無駄にはできない」

8回、二塁打を放つ中日・根尾

中日・根尾昂内野手(20)が開幕一軍入りへアクセル全開だ。

17日の巨人とのオープン戦(バンテリン)で「7番・右翼」で先発出場すると、4打数3安打1打点と猛打賞の大爆発。右へ左へ真ん中へ、根尾がバットを振れば自在に安打が飛び出す。

2回一死二塁の第1打席で相手先発のドラフト1位右腕・平内の変化球に反応し、右前打を放ち、先制。6回先頭の3打席目では畠のフォークを中前に運ぶと、すかさず二盗も決めた。4打席目の8回無死一塁では左翼線を破る二塁打を放った。

「1打席目の甘い球をしっかりと引っ張ることができた。初めて対戦する投手に対してしっかりと打ち損じしなかったのは一つ良かったかな、と思う」と振り返った。

ここ5試合で12打数1安打、8分3厘と打率1割を切り開幕一軍入りへ赤信号が灯っていた中で、一転、覚醒の片りんを見せつけた。与田監督も「引っ張りに行った後に逆方向だとか、打席の中での修正力も、これまでもできていたけど、結果にならなかったところがあって、それが今日こういう形で3安打できたというのは非常によかった。本人も少しでも手応えがあればなと」と目を細める。

それでも根尾に慢心は一切なし。「開幕に近づいていく中で一打席も無駄にはできない。他の人が打っているか打っていないかというより、僕の中のポイントは、基準をクリアしているか、していないかを大事にしている」と気を引き締める。このまま何としても結果を出し続けて開幕一軍入りをつかみ取るつもりだ。

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