旬の農産物をPR 観光列車「36ぷらす3」運行日に即売会  22、29日にも実施

ビワなどを買い求める観光客=長崎市、JR長崎駅

 JR九州の観光列車「36ぷらす3」の運行日に合わせ、乗客に県内の旬の農産物をPRする即売会が15日、長崎市尾上町のJR長崎駅で始まった。22、29日にも実施される。
 同列車の長崎-福岡ルートは月曜日に運行。午後3時半すぎに到着して同5時半に博多へ出発する。折り返すまでの約2時間を生かし、県内の農産物を売り込もうと、農林中央金庫長崎支店とJR長崎駅が昨秋から準備を進めてきた。昨年12月にJA壱岐市の特産品販売を試行。1月から県内各JAの商品を取り扱う県農協直販が毎週月曜に販売する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期になっていた。
 15日は改札口の外に設けられた特設コーナーに、長崎びわ、イチゴ「ゆめのか」、小串トマトのほか、そのぎ茶やジュースなど24品が並び、同列車の乗客を含む観光客や市民が買い求めていた。家族3人で九州旅行中の大阪市の和田由紀子さん(50)はビワを購入。「ネットでも買えるけど、その土地のものは現地で対面販売のほうがいい」と笑みを浮かべた。
 県農協直販営業部の中村秀貴次長は「旬のものをそろえている。観光客にも地元の人にも利用してほしい」と話した。同支店によると、同列車の運行日に合わせた即売会は4月以降も続ける予定。

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