【全日本】諏訪魔 暴走対決へ小川道場に殴り込むも不発…果たし状受け取り拒否

果たし状を持って小川道場を訪れた諏訪魔

全日本プロレスの3冠ヘビー級王座を保持する暴走専務こと諏訪魔(44)が“道場殴り込み”を敢行だ。昨年12月に動画配信サービス「Amazonプライム・ビデオ」の「全日本プロレス配信」で“元暴走王”小川直也氏(52)との因縁が勃発。だが一向に進展がない状況に業を煮やし、ついに神奈川・茅ヶ崎市の小川道場を訪れたが…。

2人に因縁が生まれたきっかけは「全日本プロレス配信」で小川氏が解説を務めたことだった。後日の会見で諏訪魔はケンカを吹っ掛け「どっちが暴走ナンバーワンか、リングで決めようじゃねえか」と、現役復帰と対戦を要求した。

だが小川氏の返答は「俺には俺なりのハードルがあるから、ちょっと待て」というあいまいなもの。諏訪魔は真意を確かめるためにも「はっきりしないから、茅ヶ崎の道場に乗り込んで直接聞いてやろうか」という考えを抱いていた。

その後は諏訪魔が全日本の専務執行役員に就任したこともあり落ち着いたかに見えたが、突然JR茅ケ崎駅に本紙記者を呼びつけた。嫌な予感しかしない中で行ってみると、懐から取り出したのは「果たし状」だ…。そして「今から行くぞ!」と半ば強引に記者の肩を押して歩きだした。

有無を言わせない姿勢からは断固たる決意が感じられたが、いざ道場に着いてみると、あいにく小川氏は不在。揚げ句の果てに関係者には門前払いされ、肝心の果たし状すら受け取ってもらえないというトホホな結果になった。覚悟の行動は不発に終わったものの「小川直也の目には入るわけだから、くさびは打ち込めたんじゃねえかな。あとは向こうがどう出るか。来ねえなら、また攻め込むだけ」とめげずに二の矢、三の矢を放つ意思を示した。

小川氏との戦いにこだわるのは理由がある。茅ヶ崎では地方活性化を目的に自身が手がける「すわまちおこし」を2回開催したことがあり「最初は2013年かな。それで知り合いもいっぱいいて、当時『いつかは小川直也と戦う』っていうのをみんなに約束してるんだよ。それを果たす時がついに来たって感じだから、引きずり出すしかねえだろ」と説明した。

21日の京都・KBSホール大会ではヨシタツ(43)との3冠王座V7戦を控える。最後は「チャンピオンが動く方が小川にだって響きやすいと思うし、逆にいいエサにもなる。ヨシタツ戦も当然勝つに決まってるだろ、オイ!」と言い残し、なじみの店に姿を消した諏訪魔。果たして暴走対決の行方は――。

© 株式会社東京スポーツ新聞社