プロデューサーに福山雅治さん 人口拡大へ「長崎の変」始動 地域猫の声演じ「にゃんとかせんば」

「長崎の変」のポスター(県提供)

 長崎県は17日、人口減少が続く本県の関係人口拡大を図るプロジェクト「長崎の変」を始めると発表した。長崎市出身の歌手、福山雅治さんがクリエーティブプロデューサーを務める。始動を宣言する動画では、福山さんら本県出身の著名人7人が県内各地に住み着く地域猫の声を演じ、人口減少を「にゃんとかせんば」と訴える。18日午前4時から特設サイト(https://nagasakinohen.jp)などで公開する。
 プロジェクトでは、食や観光などをテーマに県全体を元気にするアイデアを県内外から募り、県民や県内事業者らと協力しながら新たな特産品やサービスにつなげる。プロジェクトを通じて本県に興味や関心を持ってもらう。事業は2022年度まで3年間。福山さんは「もともと長崎の街は、世界の文化を受け入れ、掛け合わせて新しい文化を生み出してきた。得意技に立ち返り、たくさんの方々のお力を掛け合わせて盛り上げていきたい」とコメントしている。
 動画は約3分。福山さんが声を演じる猫「猫山雅治」をはじめ、女優の仲里依紗さんや長濱ねるさん、漫画家の蛭子能収さん、ジャパネットたかた創業者の高田明さん、歌手の前川清さん、俳優の役所広司さんが声を担当する猫が登場。「でんでらりゅうば」のメロディーに乗せ、「あなたの手も貸してほしか」などと呼び掛ける。地域猫の目線での物語進行は、福山さんの発案という。
 アイデアは21年度の早い時期に募集する予定だが詳細は未定。今後、特設サイトや会員制交流サイト(SNS)で情報を発信する。


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