100年前のパンデミックの記録『流行性感冒』が、現代語訳版でついに刊行!

株式会社平凡社は、 2021年3月15日に『現代語訳 流行性感冒 一九一八年インフルエンザ・パンデミックの記録』(編/内務省衛生局、 訳/西村秀一)を刊行。

1918年以来の新たなパンデミックに直面しているいま、 先人たちがいかにそれに抗したかを知り、 今と照らし合わせてこれからの私たちの在り方を探る手立てとなる一冊。平凡社公式ページから、 試し読みができる。

●約100年前に記録されたパンデミックの貴重な調査報告書

本書は1922年、 内務省衛生局より刊行された『流行性感冒』の現代語訳。 1918年から20年にかけて世界中で猛威をふるった史上最悪の感染症、 スペイン・インフルエンザの日本での流行において、 臨床像、 被害の様子、 各地の対策など流行の全体像を当時の内務省衛生局が編纂した唯一の報告書。

●時代を超えて、 いまこそ読んでほしい

平凡社では、 2008年9月に東洋文庫778『流行性感冒「スペイン風邪」大流行の記録』として刊行。 東洋文庫版では、 歴史資料として原本が忠実に再現。 しかし、 新型コロナウィルスの感染拡大を受け、 同じような状況にあった100年前の貴重な記録を、 さらに多くの人に読んでほしい、 歴史から学べるかもしれない――。 そんな訳者の思いから、 このたび現代語訳版の刊行が実現。

●完全版として、 わかりやすく、 読みやすくなりました

刊行にあたり、 東洋文庫版では紙面の都合上省いた英米の詳細な調査報告を収録したほか、 国民の啓発のために作られた8枚のポスターは、 カラー印刷で収載。 入手困難だった内務省衛生局編『流行性感冒』の完全版としてお届け。

期間限定、 訳者・西村秀一先生による無料セミナー公開中

本書の訳者・西村秀一先生が、 神保町を元気にする会にて行ったオンラインセミナー「コロナ時代を生き抜くために『100年前のパンデミックから何を学び、 何を活かすのか』」を、 5/31までの期間限定で無料公開中。

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