【MLB】1番・大谷翔平がイチロー“御前試合”で躍動 親日家実況が大興奮「文句なしの働きだ」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷が196日ぶり1番スタメンで打率6割到達、地元放送局は走塁にも注目

■エンゼルス 7-4 マリナーズ(オープン戦・日本時間18日・ピオリア)

エンゼルスの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、アリゾナ州ピオリアで行われたマリナーズとのオープン戦で「1番・指名打者」で3試合連続で先発出場。2回の第2打席で左前打を放ち、8試合連続安打をマークした。1番スタメンでは“メジャー初安打”となった。足でも三盗を決め、オープン戦初盗塁をマーク。4回に代打を送られて途中交代し、1打数1安打2得点1四球だった。オープン戦は驚異の打率.600、OPS1.809。地元放送局「FOXスポーツ・ウエスト」は大谷の1番打者としての働きを高く評価した。

この日の実況は親日家でお馴染みのホセ・モタ氏、解説はエンゼルスOBのマーク・グビザ氏だった。その両氏が高く評価したのは、走者・大谷の全力疾走だった。初回先頭で四球で出塁。続くワードの左前打で一気に三塁へ進んだ場面だ。まずは「いつでもランナーとして脅威です。エンゼルスを代表する俊足で果敢に走る」と評していたモタ氏は、高く評価した。

モタ氏「オオタニが一気に三塁まで到達した! 言った通りのことが起こりました!」

グビザ氏「本当に感銘を与えるものです。最後まで力を抜かずにプレーしました。オオタニが走っていることも守備にプレッシャーを与えました」

大谷は続くウォルシュの右前適時打で生還。グビザ氏は2回無死の第2打席でも走者・大谷を称賛した。「オオタニは何気なく二塁に行ったのではありません。彼は守備にプレッシャーを与えるという目的を持って走っていました。そのためにレフトが弾くということが起こったのです」。

名物解説グビザ氏は打撃好調のワケを指摘「足がどっしりと動きません」

2回無死では右腕フレクセンの変化球に反応。シフトでガラ空きの三塁側へ打ち返す、技ありの左前打を放った。グビザ氏は「なんて素晴らしいスイングでしょうか」と称賛。そして8試合連続安打と好調をキープする打撃フォームを両氏は熱烈解説した。

グビザ氏「この打席の見送り方などを見ても、非常に心地よく打席に入っていることが分かります。足がどっしりと動きません。昨年あなたがよく言っていたでしょう。無駄な動きが多すぎると。それでは一貫した軌道でスイングできないと」

モタ氏「目がぶれなければ、ボールがよく見えるというのは間違いありません」

大谷は2回1死一、二塁から三盗を決めてオープン戦初盗塁をマーク。1番先発は昨年9月2日(同3日)のパドレス戦以来196日ぶりだったが、1打数1安打2得点1四球と結果を残した。

モタ氏「ショウヘイ・オオタニにとっては素晴らしい夜でした。今日リードオフヒッターとして文句なしの働きをしました」

この日、マリナーズで会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏がマ軍ベンチから大谷を見守っていた。マドン監督は試合序盤で多くの打席数を立たせるための措置と説明したが……。レギュラーシーズンでも期待したくなる切り込み隊長・大谷の躍動ぶりだった。(Full-Count編集部)

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