【MLB】大谷翔平の160キロ&140M弾に「驚きはない」 エ軍GMが語る二刀流復活への期待

エンゼルス・大谷翔平【写真提供:Angels Baseball】

ミナシアンGMは日本時代から大谷を視察、水原通訳にも感謝「イッペイは素晴らしいよ」

■エンゼルス 7-4 マリナーズ(オープン戦・日本時間18日・ピオリア)

エンゼルスのペリー・ミナシアンGMが17日(日本時間18日)、二刀流・大谷翔平投手の完全復活に自信を見せた。このオープン戦は投打で順調すぎる仕上がりを見せている。報道陣の取材に対応したミナシアンGMは「非常に自信に満ちている。毎日を楽しんでいるようだ。シーズンまで続けて欲しいね」と期待を込めた。

大谷はオープン戦全8試合で安打を放ち、打率.600、4本塁打を記録。投げては最速100マイル(約161キロ)とオープン戦から二刀流復活へ躍動している。「彼の調子がいいことに驚きはない。オフに取り組んでいたことに自信を感じている。今の状態が気に入っている。体は前より強くなっているし、精神的にもいい状態だと思う」と称えた。

ミナシアンGMはメジャーデビュー前から大谷を視察してきた。今回のオープン戦での大活躍は前々から想定していたことだという。投打での厚い信頼を口にした。

「私にとっては何も変わらないよ。先ほども言ったように、キャンプで皆に自分ができることを示すのは予想していた。(ミナシアン氏が)複数年に渡って日本で彼のスカウトに関われて光栄だった。前にも言ったが、彼は野球狂だ。他の人ができないことをやってしまう」

「ジョー(マドン監督)らと話して、私の考えは『とにかく彼のやりたいようにさせよう!』というものだ。ゲームプランは同じで、毎日、彼とコミュニケーションをとっていて、新しい制限はない。選手と話して状態を確認して、球団にとってベストな方法を決める。私たちはその決断を選手とともにしていきたいと考えている」

「この花形スターがどれだけ若いか忘れがちだ。まだ成長段階の若いプレーヤーだ」

二刀流としてフル回転させるには未然に故障を防ぐ「休養」がポイントとなる。日頃から大谷とコミュニケーションを図るミナシアンGMは、まず水原一平通訳に感謝。大谷の人間性も称えた。

「私はこれまで他の日本人選手とも一緒にいて、通訳が非常に重要だと信じている。イッペイは素晴らしいよ。日常的な会話をするのには素晴らしい相手だし、ショウヘイについてだけではない。彼は多くの仕事をしている。いろんなことを助けてくれている」

「ショウヘイは感銘を与えるというレベルを超えている。彼は敬意に溢れているし、良質な若者だ。私はこの仕事に就いたときから、彼はチームにとって非常に大きな役割を果たすだろうと思っていたよ」

2018年に新人王を受賞したが、投手としては右肘を痛めて離脱。まだメジャーでは二刀流フル回転が出来ていない。

「私から言えることは、誰かできる人がいるとすれば、それは彼だ、ということだ。彼は適切なメンタリティがあり、適切な職業倫理がある。彼は非常に努力家で、自分の技術に打ち込み、球団のために貢献したいと思っている。彼はたまにやりすぎてしまうこともある。だから、うまく休みをとることが大事だ。彼はここ数年でそれを学んだと思う」

「私たちはこの花形スターがどれだけ若いか忘れがちだ。まだ成長段階の若いプレーヤーだ。エキサイティングなスプリングを過ごしており、それがレギュラーシーズンでも続くと期待している」

ミナシアンGMから厚い信頼を寄せれれた大谷。二刀流の完全復活がかかる2021年シーズンへ臨むこととなりそうだ。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2