【森保ジャパン】〝J最強〟川崎からDF山根視来のみ…A代表1人になった理由は?

韓国戦、モンゴル戦に臨む森保監督

日本サッカー協会は18日、国際親善試合の韓国戦(25日、日産ス)とカタールW杯アジア2次予選モンゴル戦(30日、フクアリ)に臨む日本代表メンバーを発表した。だが、昨季から圧倒的な強さを見せている王者J1川崎から選出されたのはDF山根視来(※やまね・みき=27)1人だけだった。

今回の日本代表メンバー発表前、Jクラブ関係者は「川崎からたくさん選手が選ばれるんじゃないか」とし、今季の公式戦7試合負けなし(6勝1分け)の昨季Jリーグ王者からの大量選出を予測していた。しかし、フタを開けてみれば、初選出となった山根だけと、実力者の多いクラブからすれば、少し物足りない選考となった。

川崎には元日本代表のFW小林悠(33)と同MF家永昭博(34)、同DF谷口彰悟(29)と実績十分の経験者も多く在籍する。森保一監督(52)は今季好調のFW大久保嘉人(38=C大阪)ら経験者を招集しなかったことについて「経験の少ない選手に代表を経験してもらうことで個々のレベルアップにつなげていければ」と説明していたように、チームの底上げのため、見送られたようだ。

その一方で、違う見方も出ている。公認資格を持つ選手代理人は「川崎から大量に呼ぶと代表が〝川崎に頼っている〟って言われるのもあるんじゃないか。それとも五輪代表(19日発表)もあるので(1クラブから呼べる)人数の制限があったのかも…。それに、どのチームも〝ちゃんと見てますよ〟っていうアピールもあるだろう」と分析していた。

U―24代表(五輪代表)は川崎からMF三笘薫(23)やMF田中碧(22)らの選出が見込まれていることも関連付けていていた。ただ、J1で圧倒的な強さを見せているチームから初選出の1人だけという選考に各方面から不満の声も出てきそうだ。

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