川崎・三笘、旗手ら選出 横浜M渡辺も サッカーU―24日本代表に神奈川勢5選手

旗手=2月26日、等々力

 日本サッカー協会は19日、東京五輪世代のU―24(24歳以下)による国際親善試合2連戦でアルゼンチンと対戦する日本代表に23人を選出した。県内クラブからは三笘、旗手、田中(以上川崎)渡辺(横浜M)谷(湘南)がメンバー入りした。

◆川崎・旗手、腕試しへ

 前年王者・川崎からは左サイドバックとして売り出し中の旗手が選出。リーグ連覇に向けて好スタートしたチームを攻守に支えており、「(選出は)川崎で試合に出続けたおかげ。どこかで選ばれるんじゃないかなという思いはあった」と手応えはあったようだ。

 昨季ベストイレブンの登里が負傷した影響などで今季は開幕から最終ラインに入る。世代別代表では本来の攻撃的ポジションでも活躍が期待され、「どこでも出る準備はできている。自分にしかできないプレーをしたい」と頼もしい。

 強豪アルゼンチンとの一戦は五輪に向けた絶好の腕試しとなる。「南米のチームとあまり(試合を)やる機会がないのですごく楽しみ。いま持っている力を精いっぱい出して楽しんでやりたい」と気負う様子はなかった。

◆横浜M・渡辺、序列崩す

 横浜Mのボランチ渡辺は追加選出だった昨年12月に続く招集だ。本大会18人のメンバー入りへは今回の合宿で序列を覆すことが求められ、「この2試合が本当に重要になる」と表情を引き締める。

 主将を務めたJ2東京Vから加入して3年目。豊富な運動量でマリノスの「アタッキング・フットボール」に流動性をもたらし、今季は出場5試合で3アシストと存在感を発揮している。日の丸を背負っても、「攻守にアグレッシブなプレーを出していきたい」とらしさ全開でアピールするつもりだ。

 「いいプレーをするのは当たり前で、そこからレベルアップするためにはゴールやアシストが大事。チームプレーと結果の両方を意識したい」と貪欲に二兎(にと)を追い求める。

◆県内選出者ひと言

 三笘(川崎) 強豪と戦えるので、自分がどのくらいの実力かを測るいい機会になる。フロンターレでやっていることだけでなく、もっと違った部分も出したい。

 田中(川崎) 選ばれたことがゴールではなく、しっかり試合で見せられるように頑張る。強豪国との対戦になるので、勝利だけを目指して戦う。

 谷(湘南) 多くの方々の尽力で代表活動ができることに感謝している。湘南を代表し、自分らしく頑張りたい。

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