二宮町の小中一貫教育、開始時期を1年先送りに 授業研究を継続

二宮町役場

 二宮町教育委員会は19日までに、段階的な導入を目指している小中一貫教育について、現在の校舎を使用する「施設分離型」の開始時期を1年先送りし、2023年度とする方針を示した。授業研究を継続するためという。30年度に導入する予定の3小学校2中学校を統廃合した「施設一体型」も遅れる可能性があるという。

 町教委は当初、二宮小、二宮中(いずれも同町二宮)と、山西小(同町山西)、一色小(同町百合が丘)、二宮西中(同町川匂)の2ブロックに分け、小中教員が相互乗り入れして授業を行う施設分離型を22年度に導入する方針で、カリキュラム作成や教員研修などを進めてきた。

 並行して、独自の授業に取り組む川崎市内の小学校を参考に、児童の多様性を尊重する授業についても研究。20年度から山西小で試験的に行い、他の小中4校でも21年度から1年間実施予定だったが、期間を1年延長する方向で検討している。

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