ドローンで林業省力化 事業者ら研修会

ドローンで苗木などを運搬する実演が行われた林業の省力化研修会

 日南市吉野方の市有林で15日、ドローンなどを活用して林業の省力化を推進するための研修会(県主催)が開かれた。林業事業者や森林組合、県、市の担当者ら約40人が参加。ドローン操作の実演を通じ、苗木運搬などに活用する際の利便性などについて学んだ。
 県山村・木材振興課の担当者が県の「みやざき林業省力化推進モデル事業」を紹介。ドローン搭載のレーザーで地形のデータを計測し、造林のプランニングができることなどを説明した。
 実演では、運搬用のドローンを使って苗木や「シカネット」と呼ばれる防護柵などを持ち上げ、約50メートル上まで運搬。参加者は運び終わるまでの時間や正確さを確認していた。
 同課の田崎亮副主幹は「林業の担い手も減っているので、最新技術を活用して省力化することで、労働環境の改善を進めたい」と話した。

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